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【必読】畳が日本から消えたワケ

初めての方へ

こんにちは。
畳のヤスダ、保田貴政です。

突然ですが、
日本の文化が好きなあなた、
畳が好きなあなた、
畳を替えようとお考えのあなたへ。

今回はそんなあなたに知ってほしいことが1つあります。
「なぜ日本から畳が消えたのか」ということです。

畳が消えた真実を私がお伝えします。

畳が消えたワケ

日本の伝統文化でありながら
今、畳が日本から姿をどんどんなくしています。

結論から言うと”畳屋のせい”です。
これは間違いないです。

「洋風化のせい」
「不景気だから」
「畳はコストがかかる」

畳屋さんと話せばこんなことばかり。
正直、ほんとうに聞き飽きちゃいました。

本来ならば畳を守らなければならない立場である
畳屋の責任は超重大です。

このままだと畳が姿を消すのは時間の問題でしょう。

凄腕の畳屋さんほど仕事がない現実

畳職人になって5年。
まだまだ経験は浅いです。

そこでたくさん畳の情報を知るべく
毎年、全国各地の畳屋さんに会いに足を運びました。

東京、名古屋、京都、大阪、岡山、広島、熊本などなど。
もちろん自費なので節約するために夜行バスも使いました。

テレビや雑誌に取り上げらるような畳屋さんにも会いました。
そして父親世代より少し上の60代の畳屋さんから聞いたことがあります。

それは「腕がある職人さんほど仕事がない」ということでした。
これには本当にビックリ。

技術があっても仕事がないということです。
はじめは考えられませんでした。

しかし、技術のある畳屋さんのお店に足を運ぶにつてれ納得がいきました。
それは単に”畳の宣伝不足”なだけ。ということでした。

ここまでお読みいただいたあなたは
「そんなお前はどうなんだ!」と、お思いでしょう。

僕たち畳のヤスダが”今”できること

自分にできること何か?
畳業界の現状を知り、自問自答し続けました。

迷い続けていた中で
お客様からある言葉が原動力となりました。

それは「若いあなたが日本の伝統文化をこれからも守っていって」という言葉。

しかし人脈もなければ、畳の知識もない。
そんなないないづくしの自分にできること

それは『畳の良さを直接会って伝える』ということでした。

そこで私たちは5つの活動をはじめました。

 


1、畳の草の最大産地の熊本を守る
意外と畳屋さんは材料であるい草には無頓着なのを知りました。
そこでまず、はじめに取り掛かったのは畳の材料について。

調べていくうちに
衝撃の事実を知ってしまいました。

産地の偽装です。

さらに畳の原料となるい草は
後継者問題で畳店が街中から消えつつあるように
生産農家さんもいなくなっていることに気づきました。

それから毎年、一大産地である熊本県で収穫を手伝いながら
産地偽装についての情報発信もはじめました。


2、工場見学受け入れ
畳屋だけではなく少子化で日本の伝統産業は大ピンチです。
なぜなら、職人になってくれる人手がいないからです。

そこで私たちが考えたのは、モノづくりを間近で体験してもらうこと。
さっそく私たちは自社工場での見学受け入れをはじめました。


3、小学校で畳の授業
「畳を実際に作ってもらう」この経験が子どもたちにとって

畳に興味を持ってもらえるチャンスだと思いました。

そこで当店では主に小学校で講師としてお伺いし
ミニ畳を作ってもらっております。


4、畳の寄贈
和室が減ってきているので
畳を知らない子どもたちが
どんどん増えています。

そこで畳の良さを知ってもらおうと
神戸市内の小学校へ畳の寄贈をさせていただいております。(随時募集中)


5、畳のヘリで小物
畳の材料である畳縁(たたみべり)。
これを使用してリボンや化粧ポーチ、ペンケースを
作って神戸市内のイベントで販売しております。

やってみてわかったのは意外と若い女性にとても好評だということ。
これは本当にやったみてよかったです。

数々のメディアにも取り上げられました

おかげさまで新聞やテレビで取り上げられるようになりました。
これは日頃お世話になっているお客様や、周りの方々の応援があったからこそです。

これからも、未来の子ども達に畳を残していくために
畳の宣伝活動の取り組み続けていこうと思います。
どこかでお会いしたときは、よろしくお願いします。

最後までお読みいただきありがとうございました。