【意外と知らない】畳の裏返しの真実
はじめに
「畳は裏返しできるとは知らんかった、、、、、、」
「畳の裏返しは自分でできると思ってた、、、、」
「家の畳を持ち上げて見ると裏に畳が付いてませんでした、、、」
「うちの畳20年使ってるけど裏返しできる?」
お客様からこんなお話をお聞きします。
知っている人には
「そんなことも知らないのか!」
と、思われますが
意外と畳の裏返しには誤解が多いのは事実。
正直言って、裏返しについて知っている人の方が珍しいくらい!
なので安心してください。
この記事を読めば裏返しのことがわかるだけではなく
節約やエコにも繋がります。
ぜひ最後までお読みいただければ幸いです。
畳の裏返しは畳屋さんの仕事
まずハッキリさせたいことは
裏返しは畳屋さんの仕事ということ。
そして畳表(ゴザ)は裏面も使えるということ。
ここからは少し専門的になるので
読み飛ばしていただいても結構ですよ。
さて、畳の構造というのは畳床と呼ばれる
土台に畳表(ゴザ)を取り付け畳糸と畳縁で固定しています。
※↑これが土台です
畳の裏返しとは、
畳の寸法を測ってから
今、取り付けてある畳表(ゴザ)を
畳包丁で糸と畳縁を外して
畳表(ゴザ)を裏に返して針と糸を使って
再度取り付けることなのです。
文字にすると難しく感じますが
おわかりいただけました??
※↑畳表(ゴザ)
もう少し簡単にお伝えすると・・・・
土台に巻き付けてある
畳表(ゴザ)を一度、剥がしてしまい
裏にひっくり返してから糸で縫い付けるんですね。
畳はこのように裏面も使えるので実はとってもエコなんですよ。
裏返しをしないと本当にモッタイナイのです!!
裏返しのタイミング
そこで気になるのが裏返しのタイミングですよね。
実は畳替えをしてから3年から5年がベスト!!
これ以上遅くなると
長年の使用でシミや日焼け、凹みが特に目立ってきます。
なのでせっかく裏返しにしたのに
残念な結果になっちゃいます。
タイミングを守って、しっかり裏返しをしましょう!!
表替えと新調の違い
この違いも答えることが
なかなか難しいかなと思います。
なのでせっかくなので
ついでにご紹介します!!
畳の表替えというのは、
畳床(土台)に取り付けてある
畳表(ゴザの)部分と畳縁を新しいものに替えること。
表替えの目安は10年になります。
畳の新調というのは畳表(ゴザ)だけでなく、
土台や畳縁などすべてを交換することです。
新調にする目安は20年になります。
目安はお使いの畳の状態にもよりますので
畳屋さんとしっかり相談してください!
最後に
いかがでしたか??
裏返しについて少しはおわかりいただけたかと思います。
みなさんが裏返しをできることが知らないのは
私たち畳屋の責任が大きいと感じております。
なぜなら畳屋さんによっては
裏返しはしたくないという人も多いのが事実です。
きっと面倒でお金にならないからでしょう。
畳は裏面も使えて
とってもエコで節約にもなる。
それも含めて日本の伝統文化は素晴らしいものだと
思っていただきたい。
この記事を最後まで読んでいただいて
誠にありがとうございました!!