畳サイズのイロハ
畳のサイズは大きく分けて3つ。
本間、江戸間、団地間があります。
さて問題です!
あなたのお家の畳のサイズは3つのうち、どれですか?
この質問に答えれる人はなかなかいないでしょうね〜。
まぁ、確かに知ってたところで何も困らないですからね!
だけれど今から畳を替えようとお考えのあなたは
知ってた方が良いですよ。
なぜなら理由は一つ!
本間と江戸間では畳の料金が違うから。
では、なぜ料金が違うのでしょうか?
答えは簡単で、大きい畳には大きない草(畳表)が必要だからなんです。
(イ草の長さはこんだけ違う!!)
高い理由の1つは大きな長い、イ草はより綺麗な中心部分を使用できるから。
2つ目は大きな長いイ草は育てるのが難しいのです。
そのため希少価値もあり値段が変わっちゃいます。
畳の大きさが違う理由とは?
畳の大きさの順番はこんな感じ!
本間>中京間>江戸間>団地間
本間が一番大きくて、団地間が一番小さいですね。
しかし畳の大きさは、時代とともに小さくなってしまいました。
ってことは本間が一番古いんですね!
さて、なぜ畳が小さくなったか気になりません?
それは江戸時代に入って、家の建て方が「畳優先」から「柱優先」に変わったからなんです。
そもそもは畳を並べて周りに柱を立てる「畳割り」と呼び、畳を基準にして大きさが決められていたんです。
しかし、これでは柱を立てるのに手間と時間がかります。
そこで、先に柱を立てて間に畳を敷く「柱割り」が導入されたんです。
柱と柱の間隔が6尺にされ、その内側に畳を敷くために畳の大きさが6尺よりも小さくなりました。
団地間が小さい理由
戦後の高度経済成長期は、多くの人が一斉に大都市に移り住みました。
そのため、大都市ではたくさんの家を建てる必要が生じ、郊外に大規模な団地が建ち並びました。
その際に、部屋の大きさを小さくした方がたくさんの部屋を作れるので、畳の大きさが変えられました。
畳の長さは尺貫法で
畳屋は未だに尺貫法(しゃっかんほう)を使用しています
この言葉聞きなれないですよね?
これは畳職人あるあるなんですが
職人になりたての頃に悩まされる言葉の一つです。
これはサイズ表記単位のことで
1尺=30.3センチ
1寸=3.03センチ
1分=0.303センチ
となります!!なんだか難しいですよね〜。
だけれどあなたは畳屋さんじゃないのでこれを覚える必要もありません。
次は畳のサイズ(寸法)をわかりやすいようにセンチでご説明しましょう!!
江戸間(関東間)
こちらは名前の通り昔は関東地方に多く使用されていました。
だけど今ではほとんど、地域に関わらず江戸間が主流。
だから畳屋さんの値段表記は江戸間を基準に表示していることが多い。
サイズは幅88センチ×丈176センチになります。
尺貫法なら幅2尺9寸×丈5尺8寸
本間
本間とは別名で京間とも言います。
名前に京がついているとピン時たあなたは優秀です。
そうなんです!この京間は関西地方に多く使われています。
サイズは幅95.5センチ、丈191センチになります。
尺貫法なら幅3尺1寸5分×丈6尺3寸
補足ですが中京間も存在します。
名前の通り、中京間は中京地区(愛知県、岐阜県)を中心に使われています。
サイズ幅は91センチ、丈182センチ
このサイズの畳は今ではほとんど見かけません。
団地間
こちらも名前の通り団地やマンションに多く使われています。
サイズ幅85センチ、丈170センチ
尺貫法なら幅2尺8寸×丈5尺6寸
終わりに・・・
いかがでしたか。
意外と簡単だったでしょ?
これであなたのお家の畳のサイズはお分かりになられたと思います。
お家の畳のサイズが気になる方はメジャーで一度、測ってみてはいかが??